アメリカのトランプ大統領がドル高に対するけん制を続ける中、ムニューシン財務長官はメディアのインタビューで、「長期的にはドル高はよいことだ」と述べ、強いドルが国益にかなうとする強いドル政策を支持する考えを強調しました。
トランプ大統領は、ドル高はアメリカ企業の輸出に打撃となるなどとして、ドル高に対するけん制を続けています。
こうした中、トランプ政権のムニューシン財務長官は22日、アメリカの有力紙ウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューに応じ、「ドルは引き続き世界の主要な通貨で、長期的にはドル高はよいことだ」と述べ、強いドル政策は国益にかなうとして支持する考えを強調しました。
そのうえで、ムニューシン長官は、大統領選挙後に外国為替市場で進んだドル高について、「今後の経済見通しに対する自信のあらわれだ」と述べ、トランプ政権への期待感を背景にした動きだという認識を示しました。
一方でムニューシン長官は、ドル高は短期的には経済によくない面もあると述べていて、来月ドイツで開かれる、G20=主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議で各国に対して、どのような考えを示すかが焦点のひとつになっています。
-- NHK NEWS WEB