高齢者が踏切内で死亡する事故が、今月、都内で3件、立て続いたことを受け、警視庁や鉄道事業者などが22日、緊急に集まり、対策を検討しました。
都内では、今月9日に豊島区の踏切で手押し車を押しながら通行していた78歳の女性が渡りきれずに電車にはねられ死亡するなど、今月に入って踏切内での死亡事故が3件起きています。
この事態を受けて、22日、国土交通省や東京都、それに、大手私鉄の担当者などが警視庁に集まり、対策を緊急に協議しました。
会議では、警視庁交通規制課の川上薫課長が「真に実効性のある対策を行いたい。鉄道各社には確実に再発防止策を行っていただきたい」と述べたあと、安全対策を検討しました。
その結果、危ない渡り方をしている歩行者や自転車の指導取締りを警視庁が強化すること、それに、鉄道会社が事故の未然防止のため、踏切に障害物の検知システムを設置する案や電車の運転席にドライブレコーダーを導入する案などが出され、関係機関が実現性について検討することになりました。
-- NHK NEWS WEB