大手商社、丸紅の子会社で財務担当をしていた57歳の元幹部が、会社の資金2600万円を着服したとして、業務上横領の疑いで警視庁に逮捕されました。元幹部は3億円余りを着服したとして、懲戒解雇されているということです。
逮捕されたのは、丸紅の子会社で東京・港区にある「丸紅紙パルプ販売」の元財経部長、星野登央容疑者(57)で、警視庁の調べによりますと、平成22年7月から5年余りの間に、会社名義の口座から勝手に預金を引き出すなどして、会社の資金2600万円を着服したとして、業務上横領の疑いが持たれています。
警視庁によりますと、星野容疑者は財経課の課長だった平成11年ごろから会社の口座の管理を担当していて、着服分を複数の口座から補填(ほてん)していましたが、おととし12月に部下が帳簿と通帳の残高が合わないことに気付き、着服が発覚したということです。
会社によりますと、着服した金額は3億2800万円に上り、去年8月に懲戒解雇されたということです。
警視庁によりますと、調べに対し、容疑を認め、「株と競馬に使った」と供述しているということです。
「丸紅紙パルプ販売」は、「誠に遺憾で、関係者の皆様に深くおわび申し上げます。厳粛に受け止め、再発防止に向けて全力で取り組んで参ります」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB