新型コロナウイルスの感染拡大で、東京都など7都府県に緊急事態宣言が出たことを受けて、大手旅行会社の「エイチ・アイ・エス」は、8日からおよそ1か月間すべての営業所を臨時休業しています。これに伴い会社は、社員のほぼすべてにあたる、およそ6000人に特別な休暇を取らせています。
大手旅行会社、エイチ・アイ・エスでは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、今月に入ってから比較的、利用者が少ない店舗を中心に順次、臨時休業の対応を取っていました。
しかし東京都など、7都府県を対象に緊急事態宣言が出たことから、全国に260余りあるすべての店舗ついて8日から来月6日までのおよそ1か月間、臨時休業とすることにしました。
これに伴い社員のほぼすべてにあたる、およそ6000人について、およそ1か月間、特別な休暇を取らせます。
勤務するのは、航空券を発券する業務やコールセンターの業務などにあたる数十人にとどめるということです。
会社では休暇となる社員に給料は支払い、国の雇用調整助成金を活用する方針だとしています。
新型コロナウイルスの感染拡大で、各国で国境の往来を厳しく制限する動きが広がり、会社では来月31日出発分までの海外ツアーの取り扱いを中止しています。
旅行会社では、このほかJTBと近畿日本ツーリストが、緊急事態宣言が出ている地域で原則、臨時休業にしています。
-- NHK NEWS WEB