オフィス用品の通販大手「アスクル」の埼玉県内の倉庫で起きた火災で、2階と3階に設置されていた防火シャッターの一部が、ところどころ変形したり、吹き飛ばされたりしていたことが消防への取材でわかりました。消防は火災の熱や爆発などで防火シャッターが壊れ、建物全体に火が広がった可能性もあると見て調べています。
今月16日、オフィス用品の通販大手「アスクル」の埼玉県三芳町にある物流倉庫で起きた火災では、およそ4万5000平方メートルが焼け、従業員2人がけがをしました。
22日までに火はほぼ消し止められましたが、完全に消し止めるにはさらに数日かかる見込みで、消火活動が続けられています。
消防によりますと、この倉庫には消火器や屋内消火栓、それに防火シャッターやスプリンクラーといった防火設備などが設置されていたということですが、これまでの消火作業で確認した範囲では、2階と3階にあった防火シャッターの一部が、ところどころ変形したり、吹き飛ばされたりしていたことがわかりました。
消防は防火シャッターが長時間にわたって火や熱にさらされていたうえ、スプレー缶などの爆発が複数回起きたことでシャッターが壊れ、建物全体に火が広がった可能性もあると見て、今後、警察と合同で検証を行い、詳しい状況を調べることにしています。
-- NHK NEWS WEB