愛知県の大村知事は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた、県独自の「緊急事態宣言」を出したあと記者会見し「県民一人一人の自覚と行動をぜひ、お願いしたい」と述べ、不要不急の外出や移動の自粛などを県民に強く要請しました。
新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく愛知県の対策本部の会議で、大村知事は、県として独自に「緊急事態宣言」を出しました。
このあと、大村知事は記者会見し、「新型コロナウイルスの全国や県内の感染状況に鑑み、拡大を防止するため『愛知県緊急事態宣言』を発出した。県民に、一段と厳しいステージで外出・行動の自粛をお願いする」と述べました。
そのうえで、「県内では、予断を許さない状況が続いている。すべての皆様とともに一致結束して、新型コロナウイルス感染症を克服したい。これは、誰かにやってもらう、頼るということではなく、県民一人一人の自覚と行動をぜひ、お願いしたい」と述べました。
そして、生活の維持に必要な場合を除き不要不急の外出・移動を自粛することや、やむをえず外出する場合でも「密閉」「密集」「密接」を避ける行動を徹底することを県民に強く要請しました。
一方、県内の企業などへの休業要請について、現時点では行わないとしたうえで、今後、状況を注視して検討する考えを示しました。
また、大村知事は、今回の愛知県独自の宣言に伴う「緊急事態措置」は、法律に基づく宣言の対象になっている7都府県と同じレベルの内容だという認識を示したうえで「国の宣言を重ねられれば、より行動の自粛などをお願いできる」として、引き続き、政府に対して、法律に基づく「緊急事態宣言」の対象に愛知県を加えるよう求める考えを示しました。
また、「愛知と岐阜をまたぐクラスターもあり、ともに感染拡大の防止に取り組むのがよい」と述べ、法律に基づく「緊急事態宣言」の対象には、愛知県とともに岐阜県も加わることが望ましいという考えを示しました。
-- NHK NEWS WEB