広島県福山市に本社がある大手運送会社、福山通運の元執行役員が、取締役を務めていた子会社で、会社の金、およそ1億円を使い込んだとして逮捕・起訴された事件で、同じ手口でほかにもおよそ3億5000万円を使い込み、会社に損害を与えたとして、特別背任の疑いで警視庁に再逮捕されました。
再逮捕されたのは、福山通運の元執行役員、吉澤信一容疑者(58)です。
警視庁の調べによりますと、吉澤元執行役員は福山通運の子会社で取締役を務めていた、平成25年3月からおととし4月までの間、会社の金、およそ3億5000万円を使い込み、会社に損害を与えたとして、会社法の特別背任の疑いが持たれています。
警視庁によりますと、調べに対し容疑を認めているということです。
これまでの調べで、吉澤元執行役員はおよそ1億円を使い込んだとして、すでに逮捕・起訴されていて、今回も下請け業者に水増しした請求書を提出させ、差額を受け取る手口で使い込みを繰り返していたということです。
また、使い込んだ金のほぼ全額を、東京・銀座の高級クラブで飲食したり、ブランド品を購入したりするなど遊興費に使っていたということです。
-- NHK NEWS WEB