福岡市では10日、重症者1人を含む26人の感染が確認され、1日に感染が確認された数としては、今月4日と並んで最も多くなりました。
このうち、福岡市東区に住む40代の男性は、8日感染が確認された60代の会社員の男性の同僚で、現在、人工呼吸器をつけるなど重症だということです。
また、これまでに「クラスター」と呼ばれる感染者の集団が発生した病院や高齢者施設の関係者の感染確認が相次ぎました。
このうち、福岡市早良区の「福岡記念病院」では、20代と30代の看護師2人と、30代の看護助手1人、それに80代から90代の患者5人の合わせて8人の感染が確認され、この病院で感染が確認された人は、合わせて24人になりました。
福岡市博多区の介護老人保健施設「楽陽園」では、80代と90代の入所者の男性2人と、50代の看護師の女性の合わせて3人の感染が確認されました。
3人はいずれも、一度、検査を受けて陰性の結果が出ていましたが、その後、発熱などの症状があらわれ、改めて検査した結果、感染が確認されたということです。
この施設で感染が確認された人は、合わせて16人となりました。
また福岡市東区の介護サービス会社が運営する、有料老人ホームの「名島シーサイド1」に入所する60代の男性と、「あいくらす香椎参道」に入所する70代の女性の感染が確認されました。
また、この介護サービス会社が新宮町で運営している有料老人ホーム「あいくらす立花」でも10日、80代の入所者の女性2人の感染が確認されていて、この会社が運営する4つの施設の職員やサービスの利用者らで感染が確認された人は16人になりました。
一方、福岡市博多区に住む20代の会社員の女性は、福岡市では初めて民間の検査機関による検査で感染が確認されました。
10日、福岡市内で感染が確認された26人のうち、8人は感染経路が分かっていないということです。
-- NHK NEWS WEB