流通大手のユニー・ファミリーマートホールディングスは、TSUTAYAなどを運営する会社に名古屋市のスーパーで書店やカフェなど運営してもらい、売り上げが低迷する総合スーパー部門の建て直しを図ることになりました。
対象となるのは、名古屋市のアピタ新守山店で、24日のリニューアルオープンを前に報道陣に公開されました。
書店では主婦層をターゲットに料理本を充実させていて、来店客が本を見ながらゆっくり過ごせるようにカフェも併設しています。また、周辺で増えている子育てのファミリー層をターゲットに、子どもの遊び場やヨガスタジオなども備えています。
ユニー・ファミリーマートホールディングスは総合スーパーの売り上げが低迷する中で、売り場の魅力を高めるために異なる業態と手を組むことになりました。
一方、TSUTAYAなどを運営する会社は、東京都心でカフェを備えた新たな書店で客を増やしていることから地方での売り場の開拓を進める狙いがあると見られます。
ユニーの浅井和彦上席執行役員は「従来の総合スーパーのスタイルでは客を呼べない時代で、時間を楽しんで過ごせる新しい店舗を作った。効果を検証し、こうした形を広げていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB