新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、東京都が公表した休業を要請する業態や施設の中に、理容室や美容室が含まれなかったことについて、都内の美容室からは「感染を抑えるためには休業するのがいいと思う一方、営業したい思いもあり、とても複雑な気持ちだ」と悩む声が聞かれました。
東京都は10日、休業を要請する業態や施設を公表し、当初の案で要請の対象となっていた理髪店は、社会生活を維持する上で必要な施設として対象外となりました。
東京 港区の美容室では、複数の客が同じ時間に利用することがないよう予約を制限し、座席の消毒を徹底するなど、新型コロナウイルスの対策を行ったうえで営業していましたが、今後も営業を続けるかどうかは、東京都が休業を要請する施設の公表を待って判断することにしていました。
理容室や美容室が休業を要請する施設の対象外となったことについて、この店のほか、都内でもう1店舗を経営する「PiNCH」の吉田明弘社長は「感染を抑えるためには休業するのがいいと思う一方、利用者やスタッフ、会社のことを考えると営業したいという思いもあり、とても複雑な気持ちです。今後は感染防止の対策をより徹底して万全の態勢で営業を続けたいと思います」と話していました。
-- NHK NEWS WEB