新型コロナウイルスの感染拡大による医療崩壊を防ごうと、神奈川県はおよそ180床規模のプレハブの「仮設医療施設」を新たに設置することを明らかにしました。
神奈川県では、新型コロナウイルスの感染者について、中等症の患者は事前に指定した「重点医療機関」で集中的に受け入れ、軽症や症状がない人は宿泊施設や自宅で療養してもらうなど、症状に応じた受け入れ態勢を整えることで医療崩壊を防ごうとしています。
これについて、神奈川県の黒岩知事は13日、午後臨時の記者会見を開き、中等症の患者を受け入れる「重点医療機関」の1つとして、およそ180床規模のプレハブ平屋建ての「仮設医療施設」を新たに設置することを明らかにしました。
藤沢市などにある製薬会社などが作る研究施設、「湘南ヘルスイノベーションパーク」の敷地内のグラウンドに作られるということで、来週にも建設を始めて来月上旬の稼働を目指すということです。
黒岩知事は「今後、感染者が急激に増える最悪の事態を想定し、医療崩壊を防ぐためにできることは今のうちで行わなければならない」と述べました。
このほか、宿泊施設や自宅で療養する人の体調変化を見逃さないよう、通信アプリのLINEを活用して、健康状態の把握を進めることも明らかにしました。
具体的には、県から1日2回、対象となる人にLINEを通じて体温や体調などについてメッセージが届けられ、回答する仕組みだということです。
-- NHK NEWS WEB