清水建設は、都内の工事現場で働いていた3人が新型コロナウイルスに感染し、このうち1人が死亡したことを明らかにしました。会社では緊急事態宣言の出ている7都府県で進める工事については原則として中断する方針です。
清水建設によりますと、都内の工事現場で働いていた50代の男性と40代の男女、合わせて3人の社員が発熱を訴えたため、検査を受けた結果、感染が確認されました。
このうち50代の男性は今月3日から発熱などの症状を訴え、9日に検査を受けたあとも体調不良が続いたことから、自宅で療養していましたが、容体が急変しその後亡くなったということです。
この事態を踏まえて、会社では緊急事態宣言の出ている東京など7都府県で進めるすべての工事について今後、発注者と協議したうえで、宣言が出ている間、中断することにしました。
対象となる工事はビルの建設などおよそ500か所で、現場で働く社員2000人については在宅勤務とする方針です。
建設会社では、西松建設や東急建設も緊急事態宣言の出ている7都府県の工事を原則、中断することにしているほか、JR東海はリニア中央新幹線の工事のうち東京都と神奈川県の一部で工事を中断しているということです。
-- NHK NEWS WEB