新型コロナウイルスの感染拡大で不足が懸念されている医療用ガウンについて、大手繊維メーカーの帝人は来月から国内の工場で月に5万着の生産を行うことになりました。帝人はほかの中小の事業者なども生産に参入できるよう、近くガウンの型紙をネット上で公開することにしています。
医療用ガウンは新型コロナウイルスの感染拡大で急速に需要が高まり、不足が懸念されています。
関係者によりますと、帝人は福岡県大牟田市にある子会社の工場で、来月から月に5万着のペースで医療用ガウンの生産を始めることにしています。
また海外にある協力会社の工場なども活用し、さらに数百万着を生産する計画だということです。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、大手繊維メーカーが国内で新たに医療用ガウンの生産に乗り出すのはこれが初めてで、帝人はほかの中小の事業者なども参入しやすいよう、ガウンの型紙を近くホームページで公開することにしています。
医療用ガウンは世界的な感染拡大で各国でも需要が高まり、輸入が難しくなっているため、政府は設備の導入に補助金を出すなどして生産を後押しする方針で、すでにANAホールディングスが縫製の支援を表明するなど異業種から参入する動きもでています。
-- NHK NEWS WEB