仙台市に本社がある大手生活用品メーカーのアイリスオーヤマは、新型コロナウイルスの感染拡大に対応した製品開発を強化することにしていて、その第一弾として発熱を感知するサーモグラフィーを企業向けに販売することになりました。
これまでアイリスオーヤマは個人向けの家電製品などを手がけてきましたが、今後は新型コロナウイルスの感染を防ぎながら、事業を続けようとする企業向けのニーズが高まるとみています。
このため会社では、発熱を感知するサーモグラフィーを開発し、来週から販売を始めることになりました。
製品は中国の工場で生産し、価格の低いもので1台25万円程度で販売するということです。
サーモグラフィーは現在、空港などで利用されていますが、会社では今後、スポーツの試合会場やコンサート会場、それに飲食店などでも利用が広がると見ています。
このほかアイリスオーヤマでは、オフィスでの飛まつによる感染を防ごうと机と机の間に置くボードの開発も進めていて、企業向けの製品を増やすことにしています。
アイリスオーヤマは「サーモグラフィーの市場はライバルメーカーも少なく、低価格路線で参入できると感じた。迅速に開発できることが強みなので、需要を見極めてシェアを伸ばしていきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB