仙台市に本社がある大手生活用品メーカーのアイリスオーヤマは、ことし6月から国内で月6000万枚のマスクの生産を始めることにしています。会社では設備の増強も進め生産量の上積みを目指すことにしています。
アイリスオーヤマは、国内のマスク不足を解消しようと、ことし6月から宮城県角田市の工場で月6000万枚のマスクの生産を始めます。
しかし、この生産量では、中国の工場から輸入する分を合わせても、ドラッグストアなどから寄せられる注文に十分対応できないということです。
大山晃弘社長は「効率化を進めるために生産設備への投資を検討している」と述べ、工場の設備を増強し、生産量の上積みを目指していることを明らかにしました。
また、会社では、新型コロナウイルスの感染拡大に対応するため発熱を感知するサーモグラフィーを新たに開発しました。
サーモグラフィーはAI=人工知能によって人の顔を認識し、体温が37度5分以上ある場合、アラーム音が鳴る仕組みになっています。
価格は安いモデルで1台25万円しますが、スポーツの試合会場やコンサート会場などで利用が広がるとみています。
大山社長は「人が集まる商業施設での感染防止や出勤する人の削減につながる商品づくりに力を入れたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB