看護サービスを提供する会社に勤務する松山市の50代の女性が、新型コロナウイルスに感染していることがわかりました。この会社は今月、ほかの社員で感染が確認されたことから市は社員全員を自宅待機にするよう要請していましたが、会社は人手不足などを理由に社員に看護サービスの提供を続けさせていたということです。
新たに感染が確認されたのは松山市に住む50代の会社員の女性です。
愛媛県によりますと、この女性は今月12日に発熱などの症状を訴えて検査を行った結果、14日感染が確認されました。現在入院していますが、症状は軽いということです。
女性が勤める会社は、高齢者向けの看護サービスなどを行っていてほかの社員で感染が確認されたため、松山市は今月3日以降、社員全員を自宅待機にするよう要請していましたが、会社側は人手不足などを理由に今月7日まで女性を含む社員全員に看護サービスの提供を続けさせていたということです。
県などではほかに感染した人がいないか確認にあたっています。
中村知事は「会社の対応は感染リスクを高めるものだ。みずからの責任でサービスの利用者やその家族に説明を行ってもらいたい」と述べ、会社の対応が不適切だったという考えを示しました。
愛媛県内で新型コロナウイルスへの感染が確認されたのはこれで40人となりました。
-- NHK NEWS WEB