新型コロナウイルスの感染拡大で自宅などで仕事をするテレワークが広がっていますが、座っている時間が長くなり1日の歩数がおよそ30%減っているという調査結果がまとまりました。専門家は、運動不足による健康への影響を懸念しています。
調査は筑波大学大学院と健康機器メーカーの「タニタ」などが行いました。
それによりますと、東京都内にオフィスがあるある大手企業の社員およそ100人を対象に調べたところ新型コロナウイルスの影響が出る前は、平均で1日におよそ1万1500歩歩いていました。
しかし、先月以降、テレワークに切り替えた社員は1日あたりの歩数がおよそ30%減っていることが分かりました。
中には1日の歩数が70%ほど減って1日3000歩ほどしか歩かず、厚生労働省が病気の予防として推奨している1日8000歩を大幅に下回るケースもあるということです。
調査にあたった筑波大学大学院の久野譜也教授は「新型コロナウイルスの影響が長期化すれば、あらゆる世代で運動不足になり糖尿病や高血圧といった基礎疾患の悪化などにつながるおそれがある」と話しています。
-- NHK NEWS WEB