愛媛県によりますと介護や看護のサービスを提供する会社に勤務する松山市の30代の男性が、新型コロナウイルスに感染していることがわかりました。
県によりますと新たに感染が確認されたのは、松山市に住む30代の会社員の男性で、14日、嗅覚に異常を訴え、15日検査を行った結果、新型コロナウイルスへ感染が確認されました。
16日中に入院する予定で、症状は軽いということです。
男性が勤める会社は、高齢者向けに介護や看護の訪問サービスなどを行っていて、新型コロナウイルスに感染して死亡した男性が入居していた松山市内のサービス付き高齢者住宅に出入りしていました。
この会社では今月2日に別の社員の感染が確認され、松山市は3日から2週間、社員全員を自宅待機にするよう要請していましたが、人手不足などを理由に、今月8日までの間、この男性を含む社員20人に、看護や介護サービスの提供を続けさせていたということです。
一方、県は男性がサービスを提供していた高齢者住宅では、出入りしていた人たちの感染が相次いでいることから、入居者39人を対象に、順次、PCR検査を行っています。
愛媛県内で新型コロナウイルスの感染が確認されたのは41人となり、このうち30代から50代の感染者が6割以上を占めているということで、中村知事は会見で「働く世代の方が多いということは、それだけ行動範囲が広い結果かもしれないし、若者は無症状というケースが全国的に指摘されているのですべての世代が気をつけないと防ぎようがない」と述べ強く注意を呼びかけました。
-- NHK NEWS WEB