富山県射水市に本店を置く富山名物の「ブラックラーメン」のチェーン店は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、社員やパート従業員などに給与の支払いを約束したうえで雇用を維持して一斉休業に入っています。
富山名物のブラックラーメンのチェーン店「麺家いろは」では、県内外の国内合わせて7店舗で今月9日から順次休業に入っていて、射水市の本店には休業を知らせる紙が貼られています。
一斉休業は当初、今月末までを予定していましたが、政府が法律に基づく「緊急事態宣言」の対象地域を全国に拡大したことを受けて、来月6日まで延長する方針を決めました。
会社では休業期間中も雇用を維持するため正社員19人については手当を含む基本給の全額を、パートとアルバイトおよそ100人については直近3か月の平均給与の60%を支払うことを約束し、全員に自宅待機を求めています。
このほかチャーシューなどの食材についても急きょ冷凍庫を借りるなどして、できるかぎり保存する対応を取っているということです。
「麺家いろは」の栗原清会長は、「客と従業員を新型コロナウイルスから守るとともに、雇用を守ることを重視して今回の対応を決めました。ただ企業の体力には限界があるので資金繰りの面で支援を求めていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB