NASA=アメリカ航空宇宙局は民間のベンチャー企業が開発中の有人宇宙船に関して、来月、初めて人を乗せて打ち上げると発表しました。アメリカで有人の宇宙船が打ち上げられるのはスペースシャトルの退役以来9年ぶりとなります。
NASAは17日、宇宙開発ベンチャー企業「スペースX」が開発中の有人宇宙船「クルードラゴン」に関して、来月27日に宇宙飛行士を乗せた初めての飛行試験を実施すると発表しました。
宇宙船は2人の宇宙飛行士を乗せてフロリダ州のケネディ宇宙センターから「スペースX」社のファルコン9ロケットで打ち上げられ、宇宙空間でISS=国際宇宙ステーションにドッキングしたあと地球に帰還し、最後は大西洋に着水する計画だということです。
アメリカは2011年のスペースシャトルの退役以来、ISSへの宇宙飛行士の輸送をロシアの「ソユーズ」に頼っていて、アメリカ国内で有人の宇宙船が打ち上げられるのは9年ぶりとなります。
無事に有人での飛行試験に成功すれば、次回の飛行には日本人宇宙飛行士の野口聡一さんがさんが搭乗する予定です。
アメリカの有人宇宙船をめぐっては、スペースXだけでなく航空機大手のボーイングも開発を進めていて、年内にも2度目の無人飛行試験を行う予定です。
-- NHK NEWS WEB