「プレミアムフライデー」を前に23日夜、照明を落としたライブハウスの真っ暗な空間で音楽を聴く、一風変わったイベントが東京都内で開かれました。
この催しは、大手レコード会社と広告代理店が開きました。スマートフォンの普及で動画を見ながら音楽を聴く人が増える中、目で見る情報に頼らずに耳の感覚を研ぎ澄ませて本来の音の魅力を楽しんでもらうのが狙いです。
東京・新宿区のライブハウスには20代から30代を中心とした男女、30人余りが集まりました。照明を落とした薄暗い会場では、アイマスクをつけて何も見えない状態となった参加者たちが、ダンスミュージックやロック、ジャズなど会場に流れる音楽を聴くことに集中していました。
会社帰りに参加した男性は「真っ暗な中だと、ひとつひとつの音がよく聞こえて、ふだんと違う印象でした。十数年ぶりに集中して音楽をききました」と話していました。
催しは25日まで行われ、今後もプレミアムフライデーに合わせて定期的に開催される予定です。主催したユニバーサルミュージックの岡田武士さんは、「早く帰ることができる金曜日に、ふだん聴かない音楽と触れて頂けたらと思います」と話していました。
-- NHK NEWS WEB