楽天は、新型コロナウイルスの検査キットの販売を法人向けに始めたと発表しました。感染の有無を確認する医療的な診断はせず、企業が社員を自宅待機させるかどうか判断する際などに参考にしてほしいとしています。
発表によりますと、楽天は、遺伝子検査などを行っている出資先の企業と連携し、新型コロナウイルスのPCR検査キットの販売を20日から、東京や神奈川など首都圏の5つの都や県の法人向けに始めました。
利用者は、検査キットの綿棒を使って自分で鼻の奥の粘膜や分泌物を採取し、容器に密封したうえで、専用の回収ボックスに入れるということです。
その後、3日以内で新型コロナウイルスに特徴的な遺伝子が含まれているかどうか、結果が出ると説明しています。
感染の有無を確認する医療的な診断はせず、特定の症状は出ていないものの不安を感じている人を対象として想定していて、企業が社員を自宅待機させるかどうか判断する際などに参考にしてほしいとしています。
また、すでに症状が出ている人はキットを使わず、厚生労働省のガイドラインに従って行動してほしいとしています。
価格は1キット1万4900円で100キットから販売することにしていて、来月以降、提供地域を広げる予定だということです。
-- NHK NEWS WEB