新型コロナウイルスの感染拡大でタクシーの利用者が減少していることなどを受け、国土交通省はタクシーで食料品などの配送を認める特例の措置を始めることになりました。
国土交通省によりますと、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、タクシー会社などでは利用者が減少して経営が厳しくなる一方、飲食店では食料品や飲み物の宅配の需要が高まっているということです。
これを受けて、国土交通省は、道路運送法に基づく特例の措置として、許可を出したタクシー会社や個人タクシーに対し、食料品などの配送を認めることにしたということです。
この特例は来月13日まで実施することにしていて、21日から申請を受け付け、2日程度で許可を出すことにしているということです。
料金などについては、タクシー会社と飲食店などが個別に交渉して契約し、そのうえで配送業務が始められます。
全国およそ5500のタクシー会社で作る全国ハイヤー・タクシー連合会は「新型コロナウイルスの影響でタクシーの営業収入が非常に落ち込んでいる中で、少しでも仕事が増えることはとても助かります」としています。
-- NHK NEWS WEB