山形県天童市の天童温泉にあるホテルが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を理由に従業員の8割を超える45人を20日付けで解雇したことがわかりました。ホテルの支配人は「感染が収束した時には最優先で再雇用したい」と話しています。
45人が解雇されたのは、平成元年にオープンし最大で530人余りが宿泊できる、天童温泉の宿泊施設「天童グランドホテル舞鶴荘」です。
ホテルの関係者によりますと、20日付けで正社員とパート従業員53人のうち、8割を超える45人を解雇したということです。
新型コロナウイルスの影響で山形県内の温泉街では営業を自粛する動きが広がり、天童温泉でも「天童温泉協同組合」に加盟する12の旅館やホテルなどが今月17日から来月10日まで営業を自粛しています。
山形県内で新型コロナウイルスの影響を理由とした多数の解雇が明らかになったのは初めてです。
天童グランドホテル舞鶴荘の井上英雄支配人は「自粛の期間が終わったあとも、客足の回復はすぐには難しい。会社を存続させるためには従業員の解雇という手段を取らざるを得なかった。感染が収束した時には解雇した従業員を最優先で再雇用したい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB