韓国のパク・クネ(朴槿恵)大統領の長年の知人らをめぐる一連の事件で、政府から独立した立場で捜査をする特別検察官を任命するための法律が施行され、パク大統領に対する捜査は、来月上旬には特別検察官に引き継がれて、新たな局面を迎えることになりました。
韓国のパク・クネ大統領の長年の知人チェ・スンシル(崔順実)被告や大統領の側近2人が職権乱用などの罪で起訴された一連の事件をめぐり、22日、政府から独立した立場で捜査を行う特別検察官を任命するための法律が施行されました。
これにより、今週から来週にかけて、パク大統領が特別検察官の候補者を推薦するよう国会に依頼し、最大野党の「共に民主党」と野党第2党の「国民の党」が、5日以内に候補者2人を推薦することになります。そして、パク大統領が、推薦から3日以内に2人のうちの1人を特別検察官に任命します。特別検察官のもとには、検察などから多数のスタッフが派遣され、最長で120日間にわたって捜査を行うことができ、パク大統領に対する捜査は来月上旬には特別検察官に引き継がれて、新たな局面を迎えることになりました。
パク大統領側は、チェ被告らと「共謀関係にある」とした検察には反発し、事情聴取を拒否していますが、特別検察官の捜査には応じて無実を訴える見通しです。
特別検察官による大統領への事情聴取が実現すれば、大統領が財閥企業のトップらと会ってチェ被告が深く関わっていた2つの財団への資金拠出を要請した意図や、チェ被告が資金をだまし取ろうとしていたことを大統領が認識していたのか、また、大統領府の内部資料がチェ被告に渡った経緯などが大きな焦点となりそうです。
一方、チェ被告ら3人の初公判が、来月13日に開かれることになり、特別検察官の捜査とともに、裁判でも新たな事実が判明するか注目されます。
-- NHK NEWS WEB