シンガポールのリー・シェンロン首相は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、必要最低限の業種を除く企業や学校などを閉鎖する措置を4週間延長すると発表しました。
リー首相は国営テレビを通じて演説し、企業や学校などを閉鎖して立ち入りできなくする措置が感染拡大の防止に一定の効果をあげているとする一方、まだ正常な経済活動ができる状態ではないとして、今月7日から行っている企業や学校などの閉鎖を4週間延長し、6月1日まで続けると発表しました。
また「感染拡大のリスクをさらに減らすため、必要最低限の業種をこれまで以上に絞る」と述べ、閉鎖対象の企業を増やし、在宅勤務などを促す方針も示しました。
このほか外出は必要最低限の食料の買い出しや運動などに限り、マスクの着用を義務づける措置も続けるとしています。
シンガポールには800社を超える日系企業が進出し、3万5000人余りの日本人が暮らしていて、閉鎖措置が2か月近く続くことで経済への影響はさらに深刻化しそうです。
-- NHK NEWS WEB