東京など7都府県に法律に基づく「緊急事態宣言」が出てから21日で2週間となったことについて、経団連の中西会長は記者団に対し「効果は出てきている」としながらも、感染拡大の収束には相当な時間がかかるという覚悟で取り組む必要があるとの認識を示しました。
この中で中西会長は、緊急事態宣言のこれまでの効果について「会社などの組織に組み込まれている人はなんとか徹底できている。その効果は出てきているのではないか」と述べました。
そのうえで「フリーランスで働く人たちや本当に生活に困っている人たちにまで徹底するのは難しい。完全に抑えきるのは難しいが、何度も何度も呼びかけていくしかない」と述べました。
さらに今後の対応について、中西会長は「海外で一度感染が爆発的に広がったところはとんでもない状況になっている。日本は海外のマーケットとうまく対応していかなければならない国なので、さまざまな協力関係を作って感染症をねじ伏せていかないと、被害が大きくなる。収束には相当時間がかかるという覚悟でやらなければいけない」と述べ、長期化も覚悟しながら対応すべきだという認識を示しました。
-- NHK NEWS WEB