エアバッグのリコールで業績が悪化している自動車部品メーカーの「タカタ」は、航空機の部品などを製造する3つの子会社を売却し、アメリカ司法省への和解金の支払いに充てると発表しました。
発表によりますと、タカタは航空機向けの座席やシートベルトなどを製造するドイツとアメリカの3つの子会社を、アメリカ・オハイオ州の航空機部品の製造会社、「トランスダイム・グループ」に売却すると発表しました。
売却額は合わせて9000万ドル(およそ99億円)で、ことし3月期の決算では50億円の特別利益が発生すると見込んでいます。
タカタは、エアバッグの欠陥を把握しながら情報を隠すなど、適切な対応を取らなかったとして、アメリカ司法省に対し、罰金などおよそ1100億円を支払うことで和解しました。
今回の売却益は和解金の支払いに充てるということですが、業績への影響は精査中だとしています。
タカタは、業績の悪化を受けて、経営を立て直すためのスポンサー企業の選定を進めていますが、リコール費用を肩代わりしている自動車メーカーなどとの協議は難航し、再建に向けためどは立っていません。
-- NHK NEWS WEB