日銀は来週開く金融政策決定会合で、新型コロナウイルスの感染拡大で深刻な影響が及んでいる企業の資金繰りを支援する追加の金融緩和を検討します。企業が発行する社債などを日銀がより多く買い入れて、資金を調達しやすくすることを議論する見通しです。
日銀は来週27日に金融政策決定会合を開きます。
前回、３月の会合では新型コロナウイルスの感染拡大の影響で金融市場が混乱するさなか予定を前倒しして開き、３年半ぶりに追加の金融緩和に踏み切りました。
今月になって法律に基づく緊急事態宣言が出て外出の自粛や工場の操業停止などの影響は中小企業や大企業に及んでいます。
このため、会合では金融緩和策として行っている企業が発行する社債やＣＰ＝コマーシャルペーパーの買い入れを一段と増やし、資金調達をしやすくする支援策などを議論する見通しです。
また、前回導入した金融機関に積極的な融資を促す新たな資金供給策についても、さらなる強化が必要か意見を交わすことにしています。
一方、日銀の金融政策決定会合は通常２日間、開かれますが、会合に出席する審議委員や日銀幹部が新型コロナウイルスに感染しないよう日程を１日に短縮する方針です。
-- NHK NEWS WEB
