NECは、AI=人工知能の技術を活用して新型コロナウイルスの遺伝子情報を解析し、製薬会社などと連携してワクチンの開発に乗り出すことを明らかにしました。
発表によりますと、NECはがんのワクチン開発に使っている独自のAI技術を活用して、先月から新型コロナウイルスの数千種類の遺伝子情報を解析してきました。
その結果、患者の免疫機能を高める抗体をつくる可能性がある、複数の抗原を特定できたということです。
この解析結果をもとに、今後、国内外の製薬会社や研究機関などと提携してワクチンの開発に乗り出す方針です。
実用化には安全性や有効性を確認する臨床試験などが必要になるため、一定の時間がかかる見通しです。
NECは、このあとも遺伝子情報の解析を続けて、ワクチン開発を進める方針で「一刻も早く日常生活を取り戻せるよう、まい進していく」とコメントしています。
新型コロナウイルスのワクチン開発は、国内外の研究機関や企業が進めています。
-- NHK NEWS WEB