NTTドコモは、デパートやオフィスなどの通信環境をよくするための装置から出火するおそれがあるとして全国の施設に設置する3万5000台余りの装置の部品の取り替え工事を行うことになりました。
今月17日、金沢市にあるデパートの地下にある飲食店街で煙が立ちこめ、買い物客らが一時、外に避難する騒ぎがありました。
NTTドコモによりますと、デパート内で携帯電話などの通信をしやすくするために設置している装置の電源部を覆うカバーが燃えていたということです。
また去年11月にも東京都内で同じタイプの通信装置のカバーが燃えるぼやがあったということです。
詳しい原因について通信装置の製造メーカーや消防などが調べていますが、ドコモは何らかの原因でこの装置に電圧がかかりすぎて高温となり、カバーが燃焼した可能性が高いと見ています。
この通信装置は地下など電波が通じにくい場所でも通信ができるようにするもので、全国927の施設で3万5500台が設置してあるということです。
ドコモは同様の通信装置から出火するおそれがあるとしてことし4月末までにすべての装置の部品を燃えにくいものに取り替えると発表しました。
ドコモは「お客さまをはじめ皆様にご迷惑とご心配をおかけしたことを深くおわび申し上げます」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB