新型コロナウイルスに感染し、自宅待機を余儀なくされていた埼玉県の50代の男性が死亡した問題で、県内の別の70代の男性が自宅待機中に容体が急変し、その後、搬送先の病院で死亡していたことが関係者への取材で分かりました。
死亡したのは、埼玉県東松山市に住む70代の会社役員の男性です。男性は今月6日に発熱とせきなどの症状を訴え、3日後の9日にPCR検査で新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。
複数の関係者によりますと、男性は感染が確認されたあと、軽症だとして、入院できる病床が空くまで自宅で待機することを余儀なくされていたということです。
ところが今月14日になって容体が急変し、病院に運ばれましたが、その後、死亡が確認されたということです。
埼玉県は男性が感染したことは発表していましたが、死亡に至る経緯などを公表していませんでした。
埼玉県内では、感染したあと軽症だとして自宅待機中だった白岡市の1人暮らしの50代の会社員の男性が県の保健師に体調の悪化を訴えた翌日の21日死亡しました。
埼玉県内では21日までに感染が確認された686人のうち、半数以上の349人が病床がひっ迫していることなどから、自宅での待機を余儀なくされています。
-- NHK NEWS WEB