大手航空会社の「ANAホールディングス」は、グループの格安航空会社、「ピーチ・アビエーション」の株式を買い増し、保有比率を今の39%から67%に引き上げて子会社にすると発表しました。
発表によりますと、「ANAホールディングス」は、現在、39%の株式を保有しているグループのLCC=格安航空会社「ピーチ・アビエーション」について株式を買い増して子会社にします。
具体的には、ピーチの33%の株式を持つ香港の投資会社と、28%を保有する産業革新機構からそれぞれ、半分程度の株式を買い取り、ことし4月10日をめどに出資比率を67%に高めるとしています。
株式の取得額は304億円の見込みです。
ピーチ・アビエーションはANAの後押しを受けて5年前の平成24年に日本初の格安航空会社として就航し、その後、国内外に路線を広げ昨年度までの3年間、増収増益を続けています。
ANAホールディングスにとっては業績が好調なピーチを子会社化することでグループの収益力を高めることができ、ピーチにとっても航空機の調達やパイロットの育成などにかかるコストを抑えられるメリットがあるとしています。
-- NHK NEWS WEB