長崎港に停泊する大型クルーズ船で、乗組員148人の新型コロナウイルスへの感染が確認される中、近くに停泊していた同じ船会社の別の大型クルーズ船2隻のうち1隻が26日昼前、長崎港を出港しました。
長崎港にある三菱重工業長崎造船所の香焼工場に修繕を終えて停泊しているイタリア船籍の大型クルーズ船「コスタ・アトランチカ」では、25日までに乗組員623人全員の検査が終わり、このうち148人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。
香焼工場には、同じ船会社の別の大型クルーズ船で乗組員669人を乗せた「コスタ・セレーナ」と乗組員393人を乗せた「コスタ・ネオロマンチカ」の2隻も停泊していましたが、船会社からの報告では、現時点でこの2隻には発熱などの症状を訴える乗組員はいないということです。
ただ長崎県は、この2隻でも乗組員の感染が相次いだ場合、県内の医療体制がひっ迫するおそれがあるとして、速やかに出港するよう国を通じて船会社に求めていて、このうちの「コスタ・ネオロマンチカ」が26日午前11時ごろ、長崎港を出港しました。
また、もう1隻の「コスタ・セレーナ」についても、近く長崎港を出港する方向で調整が進められています。
-- NHK NEWS WEB