日銀は27日金融政策決定会合を開き、新型コロナウイルスの感染拡大で経済に深刻な影響が広がる中、景気を支えるため追加の金融緩和を検討します。低い金利で潤沢に資金を供給するための国債の買い入れや、企業の厳しい資金繰りを支援する対策を検討する見通しです。
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、日銀は27日、通常は2日間の日程の金融政策決定会合を1日に短縮して当面の政策を議論します。
緊急事態宣言が出されたことで経済活動は外出自粛や休業要請で一段と停滞し、景気は大きく落ち込んでいます。
このため会合では、景気を支える追加の金融緩和が必要だとして、低い金利で潤沢な資金を供給していくために、国債を当面は必要なだけ積極的に買い入れることなどを議論する見通しです。
また、企業の厳しい資金繰りを支援するため企業が発行する社債やCP・コマーシャルペーパーの買い入れを一段と増やし、資金を調達しやすくする支援策を検討します。
日銀は前回、3月の会合でも追加の金融緩和に踏み切ったばかりで、2回連続で決定すれば黒田総裁の下では初めてとなります。
新型コロナウイルスの感染拡大への対応では、政府も国債の新規発行を増やして大規模な経済対策に乗り出していて、日銀も27日の会合では政策を総動員する姿勢で当面の金融政策を決める方針です。
-- NHK NEWS WEB