大阪や北海道などで27のホテルを展開している大阪の会社が27日、裁判所に民事再生法の適用を申請しました。新型コロナウイルスの感染拡大によってキャンセルが相次いだことによるもので負債総額は157億円余りにのぼります。
27日、大阪地方裁判所に民事再生法の適用を申請したのは大阪市に本社がある「WBFホテル&リゾーツ」です。
会社や弁護士によりますと、この会社は大阪や北海道などの観光地を中心に27のホテルを展開し、主に外国人旅行者の需要急増を取り込んで売り上げを伸ばしてきました。
しかし新型コロナウイルスの感染拡大で外国人旅行者が急激に減少したことに加えて、外出自粛によって学生の卒業旅行などのキャンセルも相次ぎ、売り上げが減少しました。
会社としては自力での事業継続は難しいと判断したということです。
負債総額は157億円余りにのぼるということです。
信用調査会社「東京商工リサーチ」によりますと、新型コロナウイルスの影響による経営破綻の負債総額としてはこれまでで最も大きいということです。
「WBFホテル&リゾーツ」は「支援を表明している企業があり、交渉のうえ事業の再建を図りたい」とコメントしていて一部のホテルの営業は継続するとしています。
-- NHK NEWS WEB