公道を走る小型のカートのレンタルサービスを行っている東京都内の会社が、「マリオ」などの人気キャラクターのコスチュームを客に貸し出し、許諾を得ずに宣伝に利用しているのは、著作権の侵害にあたるなどとして、大手ゲーム機メーカーの任天堂が、会社に損害賠償などを求める訴えを24日、東京地方裁判所に起こしました。
訴えによりますと、公道を走るカートのレンタルサービスを行っている東京・品川区の会社、「マリカー」が、カートをレンタルする際、客に「マリオ」などの任天堂の有名なキャラクターのコスチュームを貸し出し、それを着て運転する画像や映像などを、任天堂の許諾を得ずに宣伝や営業に利用しているのは、著作権の侵害にあたるなどとしています。
任天堂は24日、「マリカー」社に損害賠償などを求める訴えを東京地方裁判所に起こしました。
これに対し、「マリカー」社は「複数の弁護士などに相談し、著作権侵害行為などには該当しないと判断して、サービスを提供してきた」としたうえで、「サービスは旅行に来られた外国人の方々に非常に喜んでいただいていました。数か月前に任天堂の担当者と協議した際、サービスに理解を示す発言も得られていました。突然の提訴に大変困惑しています」という内容のコメントを発表しました。
-- NHK NEWS WEB