新型コロナウイルスの感染拡大でマスクの品薄が続くなか、埼玉県飯能市の会社が地元産の木材を使ったマスクの生産に乗り出しました。
マスクの生産を始めたのは、木の伐採などを行っている飯能市の林業会社で、原材料は「西川材」と呼ばれるこの地域でとれるスギやヒノキの間伐材です。
間伐材を別の会社で紙に加工し、細い糸状にしてから織り上げて布を作ります。
届いた布からマスクを作る作業は、この林業会社が同じ敷地で経営しているカフェの従業員5人があたっています。
カフェは新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、営業を休止していて、マスク作りが新たな仕事です。
届いた布を裁断してミシンで縫い合わせ、耳にかけるゴムを取り付けてマスクが完成します。
このマスクは木の色合いで綿より軽く、けばだちにくいのが特徴で、繰り返し洗って使えるということです。
マスクの生産を始めた「フォレスト萩原」の萩原信一さんは「マスク不足に加え、休業に伴うカフェの従業員の給料に少しでもなればと考え、取り組みを始めました。これを機会に西川材の魅力を広く知ってもらいたい」と話していました。
マスクは1枚1200円で、ホームページで予約を受け付け、来月上旬から販売を始める計画だということです。
-- NHK NEWS WEB