三越伊勢丹ホールディングスは、ことし3月期の決算の見通しを下方修正し、最終的な損益がこれまでの黒字予想から、110億円の赤字になる見通しだと発表しました。新型コロナウイルスの感染拡大で売り上げが大幅に落ち込むなどしているためです。
三越伊勢丹ホールディングスは、ことし3月期の決算の見通しを下方修正し、売り上げはこれまでの予想より360億円少ない、1兆1190億円、最終的な損益は70億円の黒字予想から一転して、110億円の赤字に転落する見通しだとしています。
最終赤字は2年ぶりです。
これは、新型コロナウイルスの感染拡大による外出の自粛や、営業時間の短縮で売り上げが落ち込んでいるうえ、店舗の休業などで今後も売り上げの低迷が見込まれることから、店舗の資産価値を引き下げ、およそ104億円の特別損失を計上するなどしたためです。
また、今月の国内の店舗の売り上げは、一部の食品フロアを除いて臨時休業しているため、去年の同じ月に比べておよそ81%減少する見込みです。
このため会社では、手元の資金を前もって厚めに確保するため、取り引きのある銀行に対して、800億円規模の融資枠を設定するよう求めるなど対策を進めています。
-- NHK NEWS WEB