新型コロナウイルスの感染が広がるなか、相模原市は医療従事者を支援するための寄付を募っていて、地元企業の創業者が27日、1億円を寄付しました。
1億円を寄付したのは、技術者の派遣などを行っている相模原市の企業の創業者、松井利夫さん(77)で、27日市役所を訪れ、本村賢太郎市長に目録を手渡しました。
市によりますと、個人資産の現金での寄付で、これほど多額のケースは珍しいということです。
松井さんは「何かできないかと、もんもんとしている人は多いと思う。寄付が今後も続くことで、困難な状況をみんなで抜け出していきたい」と話していました。
市民などからも寄付の申し出が相次いでいるということで、市は市内の医療機関に提供するマスクやガウンなどを調達する費用、それに医療設備を充実させる場合に市が支給する補助金の財源に充てるとしています。
本村市長は「貴重な財産を寄付していただく以上、有効に使わなくてはならない。趣旨に賛同してくださる方がいれば、可能な範囲内で協力してもらえるとありがたいです」と話していました。
-- NHK NEWS WEB