新型コロナウイルスの感染拡大で不足している医療用ガウンやフェイスシールドを異業種の企業が新たに生産する動きが一段と広がっています。
大手機械メーカーの川崎重工業は、兵庫県の神戸工場と播磨工場で、今月20日から医療用ガウンやフェイスシールドの生産を始めました。
工場で材料の加工をしたあと、在宅勤務の時間を活用して従業員が自宅で組み立て作業を行っているということで、医療用ガウンは1日当たり最大1400着、フェイスシールドは1日当たり最大500個の生産を目指しています。
これらの製品は地元の病院に提供するということです。
また、三菱自動車工業も愛知県岡崎市にある工場などで3Dプリンターを使ってフェイスシールドの生産を今月21日から始めました。
月におよそ1500個を生産し地元の自治体や医療機関に提供するとしています。
このほかにも、フェイスシールドは日産自動車やリコーなども相次いで生産に乗り出しています。
一方、マツダは備蓄していた3万枚のマスクを広島県や山口県の医療機関に提供したことを明らかにしました。
さらにトヨタ自動車やホンダは、軽症の患者を搬送するため、前の座席と後部座席を仕切った車両を提供するなど、製造業の間で医療現場を支援しようという動きが広がっています。
-- NHK NEWS WEB