人口の減少や日銀のマイナス金利政策の影響などで、地方銀行の経営環境が厳しさを増す中、大阪の「関西アーバン銀行」と兵庫県の「みなと銀行」、それに大阪の「近畿大阪銀行」の3行は、持ち株会社のもとで経営統合することで大筋合意し、関西で最大規模の地方銀行グループが誕生することになりました。
経営統合することで大筋合意したのは、「三井住友フィナンシャルグループ」の傘下にある、大阪の「関西アーバン銀行」と兵庫県の「みなと銀行」、それに「りそなホールディングス」の完全子会社で、大阪の「近畿大阪銀行」です。
関係者によりますと、3行は「りそな」が過半数を出資して、「三井住友」と共同で設立する持ち株会社の傘下に入る形で、来年春にも経営統合することで合意し、早ければ来週にも発表する見通しです。
金融グループの枠を越えた今回の統合で、総資産が11兆円を超える、関西で最大規模の地方銀行グループが誕生することになります。
地方銀行では、いずれも三重県で四日市市に本店を置く、「三重銀行」と松阪市に本店を置く「第三銀行」も経営統合する方向で詰めの協議を進めていて、人口の減少や日銀のマイナス金利政策による金利の大幅な低下で、経営環境が厳しさを増す中、再編の動きはさらに広がることが予想されます。
-- NHK NEWS WEB