3年前、福島県警察本部の当時51歳の警部が上司によるパワハラなどを苦に自殺した問題で、福島県は、遺族に3300万円を支払って和解することになりました。
3年前の平成26年4月、福島県警察本部刑事部捜査2課に所属していた当時51歳の男性警部が「仕事に疲れた」などと書いた遺書を残して自殺しました。
その後の内部調査で、当時、警部は、直属の上司だった課長から「小学生みたいな文章を書くな」と言われるなど、パワーハラスメントを受けていたことがわかり、一般企業の労災にあたる公務災害に認められました。
警部の遺族は、県に対し損害賠償を求めるため裁判所に調停を申し立てていましたが、県は「パワハラや長時間の時間外勤務によって自殺に至った」として和解に応じることを決め、和解金3300万円を支払うための議案を現在、開会中の定例の県議会に追加提案しました。
福島県は、議案が可決されしだい、正式な和解の手続きに入ることにしています。
警部の自殺をめぐっては、同じ捜査2課に所属していた当時52歳の警視も「部下を守れなかった」という内容の遺書を残して自殺し、パワハラを行ったとされる課長が更迭されています。
-- NHK NEWS WEB