新型コロナウイルスの影響で業績が悪化する企業が相次ぐ中、アメリカの大手IT企業、マイクロソフトは先月までの3か月間の利益が1兆円を超え、フェイスブックも利益が2倍以上に増えるなど、ITサービス企業の好調さが目立っています。
フェイスブックが29日、発表したことし1月から先月までの決算は、売り上げが前の年の同じ時期より17%余り増えて177億3700万ドルとなり、最終的な利益は49億ドル、日本円で5200億円余りと、2倍以上に増えました。
広告事業が拡大し、引き続き業績を支えました。利用者の数は先月末の時点で世界で26億300万人と、3か月前に比べて4%増えました。
また、マイクロソフトは在宅勤務の増加に伴ってクラウド関連の事業が伸びて増収増益となり、特に最終利益は22%も増えて107億5200万ドル、日本円で1兆1000億円余りとなりました。
マイクロソフトのナデラCEOは、在宅勤務が広がったことなどを背景に「2年分に相当するデジタル化が、この2か月間で起きた」とコメントしています。
新型コロナウイルスの感染拡大で多くの企業が業績を悪化させる中、IT関連企業の好調さが際立っていて、市場では、30日に発表される予定のアマゾンやアップルの決算内容に注目が集まっています。
-- NHK NEWS WEB