外出制限が緩和されたニュージーランドでは、28日から飲食店の営業など一部の企業活動が再開されましたが、ファストフード店の中には待ちわびた市民らが詰めかけて、警察が出動する事態になったところもあり、会社が改善策を発表するなど対応に追われています。
ニュージーランドでは政府が全土に出していた外出制限が緩和され、28日から飲食店の営業や建設工事など、一部の企業活動が再開されました。
このうちレストランやカフェの営業はテイクアウトや宅配など、一部の業務にかぎり認められましたが、AP通信などによりますと、最大都市オークランドにあるハンバーガーチェーンの店の中には、待ちわびた客が詰めかけて警察が出動する事態になったところもあるということです。
ニュージーランド政府は経済活動の再開後も、人との距離を2メートル以上保つよう求めていますが、この店ではルールが守られていないという通報をきっかけに警察が出動したということです。
このハンバーガーチェーンは29日、会社の公式ホームページで、訪れる客を誘導する従業員を配置したり、テイクアウトを利用する際は、店を訪れる前にあらかじめオンラインで注文するよう求めたりする改善策を発表しました。
アーダーン首相は30日の記者会見で、ルールに反する行為は減ってきているとしたうえで「引き続き、自分は感染しているものと思って行動してほしい」と国民に協力を求めました。
-- NHK NEWS WEB