パイロットの飲酒問題があとを絶たない中、去年11月、全日空のパイロットが乗務前の検査でアルコールが検出されたことを受けて、国土交通省は1日にも会社に事業改善命令を出す方針です。
全日空をめぐっては国土交通省は去年4月に、パイロットによる飲酒問題で会社に対して事業改善勧告を出して、飲酒対策の抜本的な見直しを求めていました。
これを受けて会社は社内規定を見直すなど対応を強化していますが、去年11月に40代の機長が福岡空港での乗務前の検査でアルコールが検出され、乗務を交代する事案が起きました。
機長は、乗務するおよそ10時間前までに福岡市内の飲食店で瓶ビール4本程度を飲んだということで、会社は社内規定に違反したとして、去年12月付けでこの機長を解雇しています。
国土交通省は、飲酒問題への対策が社内で徹底されていないなどとして、1日にも会社に事業改善命令を出す方針です。
-- NHK NEWS WEB