家庭でパンや菓子を作るため、ホットケーキミックスや小麦粉などの需要が増え、インターネット上で高値で転売される事例も見られることについて、江藤農林水産大臣は「極めてけしからん話だ」と述べ、必要があれば対応を検討する考えを示しました。
外出の自粛が長期化し、家庭で過ごす時間が長くなっている影響で、ホットケーキを簡単に作るために小麦粉などをあらかじめ調合したホットケーキミックスのほか、パン作りに必要な小麦粉の需要が増えていて、農林水産省によりますと、一部の店舗で品薄となる一方、インターネット上で高値で転売されている事例も見られるということです。
これについて、江藤農林水産大臣は、1日の閣議のあとの会見で、「インターネットで利益をのせた転売が行われていることは把握している。極めてけしからん話だ」と述べました。
さらに、原材料の輸入には問題がなく、国内の製粉メーカーはフル生産して安定的に供給しているとしたうえで、「不足していない物をネット上で転売されると、きっと足りないと思う人もいる。転売がまん延すれば農水省としてもしっかり対応する必要がある」と述べました。
農林水産省は、消費者に対して転売目的の購入は控えるよう求めるとともに、店頭で一時的に品切れとなっても供給量は十分にあるとして、冷静に買い物をするよう呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB