アメリカ映画界最高の栄誉とされるアカデミー賞を2日後に控え、7か国の人の入国を禁止する大統領令に反対する抗議集会が、ロサンゼルス郊外で開かれ、俳優のジョディ・フォスターさんらが、団結し抗議の意志を示すよう呼びかけました。
この抗議集会は、ハリウッドスターらが所属するアメリカの大手芸能事務所が、トランプ大統領が署名した7か国の人の入国を禁止する大統領令への抗議の意思を示そうと、毎年、アカデミー賞の前に開いているパーティーを中止し、開催しました。
抗議集会には、アカデミー賞で主演女優賞を受賞したことがあるジョディ・フォスターさんや、俳優のマイケル・J・フォックスさんなど、映画関係者ら1000人以上が参加しました。
集会では、ジョディ・フォスターさんが「民主主義への最初の攻撃は、表現の自由や人権への攻撃だ。国籍や肌の色に関係なく、今こそ立ち上がるときだ」と述べ、団結して抗議の意志を示すよう呼びかけました。
また、外国語映画賞で作品がノミネートしたものの、授賞式をボイコットする意向を示している、イラン人監督のアスガル・ファルハディ氏がビデオメッセージを寄せ、「皆さんの連帯をうれしく思います。不正と戦うため、この団結がこれからも続くことを祈っています」と述べました。
大統領令をめぐっては、映画監督や俳優で作る団体も非難する声明を発表していて、さまざまな人種が集まるアメリカの映画界にも大きな影響を及ぼしています。
-- NHK NEWS WEB