シンガポールでは新型コロナウイルスの感染拡大で、生活に必要不可欠な業種を除く外出制限が行われていますが、政府は外国人労働者の感染者数は増えているものの、シンガポール人などは減少しているとして、今月12日から一部の経済活動を再開すると発表しました。
シンガポールでは、先月7日以降、生活に必要不可欠な業種を除く企業や学校などを閉鎖しているほか、食料品の買い物や通院、それに運動などを除く外出を制限していますが、感染者数はこれまでに1万7000人を超えています。
こうした中、シンガポール政府は、これまで制限していた経済活動を部分的に再開すると発表しました。
その理由として、感染者の多くは集団生活を送る外国人労働者でシンガポール人などの感染者数は減っていると説明しています。
再開されるのは、すべての製造業やケーキなどの菓子類を扱う一部の小売業、それに理髪店などで、今月12日から営業を認めるということです。
また、学校も、今月19日から一部が再開される予定で、小中高それぞれの学校の最終学年に限って登校が認められるということで、そのほかの児童や生徒は、引き続き、インターネットを通じたオンライン授業を受けるということです。
ただ、政府は、外出制限はほとんど緩和しておらず、やむをえず外出する場合は、マスクの着用を義務づけていて、違反した場合は罰金や禁錮刑などを科す厳しい措置を来月1日まで続けるとしています。
-- NHK NEWS WEB