新型コロナウイルスへの感染が相次いで確認された長崎港に停泊中の大型クルーズ船では、検査で陰性だったインドネシア国籍の乗組員44人が下船し、帰国に向けて長崎空港を出発しました。
長崎港にある三菱重工業長崎造船所の香焼工場に停泊している大型クルーズ船、コスタ・アトランチカでは、検査した乗組員623人のうち148人の新型コロナウイルスへの感染が確認されています。
検査で陰性だったインドネシア国籍の乗組員のうち、船の運航や維持に必要な人を除く44人が3日、下船し、貸し切りバスに乗って長崎空港に向かいました。
そして、民間のチャーター機で長崎空港を出発し、羽田空港を経由して、4日にインドネシアの首都ジャカルタに到着する予定です。
コスタ・アトランチカの乗組員が帰国するのは、一連の感染が確認されたあととしては初めてです。
乗組員の国籍は30か国余りに上っていて、長崎県はインドネシア以外の国籍の乗組員についても、日本政府と各国の交渉や船会社との調整が整いしだい、速やかに帰国させたい考えです。
-- NHK NEWS WEB